【日本語】結婚=入籍は8割方間違い。ノリで入籍とは。
こんにちは!トキツクです。
今日は、日本語の気になった言葉を。
妻が、文学部出身で、日本語を誤用していると、注意されるので、
気になった言葉を書いていこうかなと。
有名だとは思いますが、「入籍」の誤用について。
昨年、結婚したので、結婚するときに、婚姻届けを役所に提出しましたが、この行為を入籍というのは間違いだと、妻から注意されました。
私は、FM-802聴者ですが、ラジオ聞いてると、ミュージシャンの「ヤバイTシャツ屋さん」の曲で、「ハッピーウェディング前ソング」という曲が流れることがあります。リズムが良くて歌詞が面白いので好きですが、めっちゃ「ノリで入籍してみたらええやん。」ってフレーズが出てきます。これに対して、入籍の意味を知ってしまったばかりにしょうもないことを考えてしまうので、共有させてください。
まずざっくり言葉の定義を
入籍の意味
入籍とは文字通り、籍に入ること。
婚姻の意味
法律上の夫婦関係のことです。つまり、夫婦である「状態」です。
結婚の意味
夫婦になる行為そのものです。つまるところ、夫婦になるという「変化」です。
結婚した時の戸籍の変化
共に親が健在な1人の男女が共に初めて結婚する場合
結婚前:個々人の親の戸籍に入っている。
結婚時:親の戸籍から抜けて、2人で新しい戸籍をつくる。
→どちらの戸籍にも入らないので、入籍ではないですね。昔の家制度があったときは、男側の親の戸籍に入るという状況もあったようですが、現在は新しく戸籍をつくりますのでいうなれば「新籍」です。
ではどういう状態なら入籍というか?
結婚した後、離婚すればどうでしょうか?
離婚した場合は、
・夫婦の戸籍の筆頭者(夫が多い)はそのままその戸籍を引き継ぎ、
・戸籍に入っていた方(妻が多い)は、(A)元の戸籍に戻る(復籍)するか、(B)自分自身を筆頭者とする新たな戸籍をつくるか選べます。このとき、子供がいた場合に筆頭者ではなく、新たにつくった戸籍に入れなおす行為は「入籍」といいます。
また、離婚した後は、自分自身が筆頭の戸籍をもっていますよね。
自身が筆頭の戸籍を持っていれば、結婚の際にその戸籍をそのまま使用することが可能です。相手には自身の戸籍に入ってもらうことになるので、この場合に初めて「結婚=入籍」が成立します。
つまり、「結婚=入籍」が成立するのは、
誰が:戸籍筆頭者の個人(離婚などが要因)が、
誰と:別の誰か(任意)と
なにをする:結婚して、
どうするか:自身の戸籍に入ってもらう
状況を言います。
「入籍」が多用される原因として、「婚姻届けの提出」に変わる良い熟語がないことがあると思います。「婚姻届けの提出」って長いよー。
だれかいい言葉つくってほしいですね。
最後に
「ヤバイTシャツ屋さん」の「ハッピーウェディング前ソング」を聞くたびに、上記の入籍の定義を思い出して、「ノリでできるものではない(法律的に高難度)」という、ツッコミを入れてしまう自分がいます。笑。
これはきっと、何らかの要因で戸籍筆頭者となった未婚者に対して、結婚への即決を、推奨する曲なんですね。深い。。。(そんなことはないです。)
今日はこんなもんで。
ヤバイTシャツ屋さん、とりあえず訳もなくテンション上げたい時にオススメですよー。